ワードハウス(Word House)はブラウザで開く 3D の小さな家で、10 のエリアに日常の物の単語が 84 語あります。子どもがソファ、やかん、牛をタップすると、発音記号・意味・例文が表示されて発音も聞け、宝探しと「聞いて絵を選ぶ」の2つのミニゲームで定着を確かめられます。無料でダウンロードも登録も不要、進度は端末のブラウザにだけ保存され、コードは MIT ライセンスで公開されています。
あるとき台所のやかんを指して、英語で何と言うか子どもに聞きました。しばらく考え込んでいましたが、kettle は前の日に単語リストで正しく書けた単語です。紙の上の単語と家にある物は、子どもの中では別々なのかもしれません。そこで 3D の小さな家を作り、単語を物に直接貼りつけて、自分で歩き回れるようにしました。それがワードハウス(Word House)です。
1. なぜ「訳語を見る」より「実物を見る」ほうが残るのか
単語リストは「英語—訳語」の形をしています。子どもが覚えているのは文字と文字の対応であって、その単語と本物の物との関係ではありません。実際にやかんを見たとき、まず母語で「やかん」と思い浮かべ、そこから英語を探すので、一手間よけいにかかります。
小さな子どもが母語を覚える順序はちょうど逆です。物を指し、音を聞き、何度か繰り返せば覚えます。ワードハウスがやっているのは単純で、その過程を画面の中に移し、「物・音・綴り」を同時に出すことです。
2. ワードハウスの中身
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 場面 | 10 のエリア:前庭、リビング、キッチン、玄関と階段、バスルーム、2階の廊下、寝室、書斎、子ども部屋、裏庭の農場 |
| 語数 | 毎日目にする物 84 語。sofa、kettle、mailbox など。農場には牛、豚、羊もいます |
| 単語カード | 発音記号、品詞、子どもにも分かる英語の説明、例文。単語も例文も読み上げできます |
| 画面の言語 | 簡体字中国語、英語、日本語、韓国語、タイ語、繁体字中国語 |
| 料金とアカウント | 無料。ダウンロードも登録も不要。進度はその端末のブラウザにだけ保存されます |
画面をドラッグすると見回せて、見えた物をタップできます。新しい単語を1つ覚えるたびに星が1つ、部屋の単語をすべて見つけるとその部屋のステッカーがもらえます。
3. 2つのミニゲーム:本当に覚えたかを確かめる
タップして見るだけだと、子どもはすぐに全部見終わってしまい、覚えたかどうかも分かりません。そこで家の中に2つのゲームを用意しました。
- 宝探し。部屋の中の物の名前がすべて「?」に変わり、読み上げられた単語の物を部屋の中から探します。「音だけ」モードにすると綴りも表示されず、耳だけが頼りです。
- 聞いて絵を選ぶ。単語を聞き、3枚の絵から1枚を選びます。宝探しより易しく、始めたばかりの時期に向いています。3D を使わないので古い端末でも動きます。
4. 親の関わり方:1回に1部屋
- 1日目は1部屋だけ。子どもに自由にタップさせ、急かしません。単語カードが出たら、親が例文を一緒に読むだけで十分です。
- 2日目はその部屋の宝探しから。見つけられた単語は覚えた単語。見つからなかった単語はカードに戻って2回聞き直します。
- 遊んだあとは本物の家へ。台所に行き、本物のやかんを指してもう一度聞きます。ここがいちばん大事で、画面の中の単語を生活につなぎ直す一歩です。
- 連続日数を切らさない。ページが連続学習日数を数えます。週末に30分より、毎日5分のほうが効きます。
84 語はすべて家の中の身近な物なので、英語の入門期から小学校低学年に向いています。すでに1〜2年英語を学んだ子には易しく感じられるので、教科別の語彙レベルに進むとよいでしょう。
5. 先にお伝えしておく弱点
- 発音は端末に内蔵された英語音声で、人が録音したものではありません。端末によっては機械的に聞こえます。単語リストの下で別の声に切り替えられます。
- アカウントがありません。登録不要でデータも送信しない代わりに、端末を替えると最初からになります。
- 語数は 84 語だけ。家も家具もコードで組み立てているので、少し角ばって見えます。
6. コードはオープンソース。自分の子の単語に差し替えられます
ワードハウスは Three.js と素の JavaScript で書かれています。バックエンドはなく、ビルドすると HTML ファイル1つになり、どんな静的ホスティングでも動きます。コードは MIT ライセンスで GitHub に公開しています。プログラミングをする保護者なら、子どもが今習っている単語に差し替えたり、家をスーパーや動物園に作り替えたりできます。
7. まとめ
小さな子どもにとって、単語は一覧表ではなく、指さして名前を言える物であるべきです。ワードハウスがやっているのはそれだけです。開けばすぐ遊べます。遊び終わったら、本物の家で同じ物をもう一度指さしてみてください。
よくある質問
ワードハウスは何歳くらいの子に向いていますか?
英語の入門期から小学校低学年向けです。84 語はすべて家の中の身近な物なので、すでに1〜2年英語を学んだ子には易しく感じられます。
ダウンロードや登録は必要ですか?
どちらも不要です。ウェブページなので、スマートフォン、タブレット、パソコンのブラウザで開くだけで遊べます。無料で、アカウントもありません。
端末を替えても学習の進度は残りますか?
残りません。星、ステッカー、連続日数は今使っているブラウザにだけ保存され、サーバーには送信されません。端末を替えたりブラウザのデータを消したりすると最初からになります。
中の単語を自分のものに替えられますか?
できます。コードは MIT ライセンスで GitHub に公開しており、README に単語や場面の追加方法を書いています。フロントエンドの基礎知識が少し必要です。
